地味女が巻き込まれました。【下完】


side流架



全てのハジマリは


何もかも真っ白な雪の日。

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その頃は思春期で反抗したい時期だったのだろう。


まぁそれ以前にヤクザの家に生まれてグレ無い筈も無いだろうが。


その日も当然、俺は繁華街へと繰り出して居た。



゛足りないなぁー゛



何も、満たされない。


いくら誰かをボロボロにしてもストレス発散くらいにしかならない。



゛愛してるって言ってよ。゛



愛してるぅ…流架ぁ、ゃっ…



そんな偽りの言葉じゃ満たされる筈も無かった。


 
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