地味女が巻き込まれました。【下完】



そんな3人と私の関係を説明してくれたのは、これまたお久しぶりに見るお兄ちゃんだった。



「この人達は、香織さんと綾さんが総長だった時の幹部の皆さんだ。」


「そうなのそうなの、一度だけ綾香ちゃんと豹くんには会ったことあるんだけどもねえ、綾の馬鹿があんまり見せたくないってケチ臭いことばっかり言うから結局あんまり会う事なく今に至ってるわけなのよねえ。」



エリさんのマシンガントークのハジマリだった。


でも、初め見た時から妙に懐かしさが込み上げてきていたのは気のせいでは無かったことに自分に関心する。


それからはエリさんに永遠と昔話を聞いた。


少しだけど、お父さんと、お母さんのことが更に知ることが出来た気がする。



「エリ、もう行きましょうか。」


「えぇ~っ、もっと話したいぃいい!」


「行くぞ。」



朋さんが低く唸る様な声で一声掛けるとエリさんはコロッと"まったねー"なんて言いながら病室を出て行った。



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