ミルフィユと猫被り



「さっきは兄貴が作戦考えてくれたろ?だから、今度は俺の番。よーするに兄貴が打ってると見せかけて、実はこっそり俺が打つ。」



兄貴は、へぇ、と相槌を打った。


そしてもう一度眉間にしわを寄せる。



「でも開けるタイミングとか、どーするよ?」


「ぢゃ、俺が!兄貴を…蹴るよ?したら携帯開いて、打つフリして。その間に俺がメール見て返信するから。」



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