ミルフィユと猫被り
兄貴は、腕組みをしてむくれていたが両膝を打って、立ち上がり気合いを入れる。
俺も立ち上がると、同じくらいの高さにある兄貴の瞳をじっと見て言い放った。
「俺らの夢!実現させよーぜ、兄貴!」
「痛いのは嫌だけど…この際なんだっていーや!頑張ろーぜ、恭!!」
世界に一人しかいない双子のような兄貴のために。
もちろん、世界に一人しかいない自分のためにも。
…やるっきゃないっ!!
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