ミルフィユと猫被り



兄貴は、俺のことを最優先に考えながら作戦の成功を試みていたっていうのに。



「ごめん………兄貴。」



しばらくの沈黙のあと、兄貴は、ため息を吐いて顔を背けた。



「ごめっ……」


「お前はいいよな、気楽で。」



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