君いつも僕のそばに…

んじゃあ……今度こそ本当に帰るわ……。


彼女は伏し目がちになってそう言った。


じゃね…。


上目使いになって、僕の顔をちらりと見た。


……うん。


………あのさ!


歩き始めた彼女が驚いてこちらを振り向く。


セックスで始まる恋なんて、きっとろくなのないよ!もっと自分を大事にしなよ!


はっとした。
俺は大声で何を言っているんだろう。
回りの通行人がチラチラとこちらを見る。
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