君いつも僕のそばに…
家へ帰る途中の電車の中で、美咲から着信があった。



いまさら…なんだよ……



数時間前…一方的に別れを告げられた相手と、すぐ話せるほどタフじゃない。

僕は着信を無視した。


家に着いてから、僕は考えた。


美咲は、いつ頃から隼人と関係を持っていたんだろうか…。


親友の隼人を彼女に紹介したのは、僕らが付き合いだしてすぐの頃だ。


それから…時々3人で会うことはあったが、いつの間にか2人は連絡を取り合っていたんだろう………。


考えれば考えるほど嫌な気分になる。

僕は一晩で、恋人と親友を失ったのだ。



上着をソファーの上に乱暴に放り投げ、ネクタイをはずす。


……シャワーでも浴びよう……。


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