らぶすとーりー。
気づくと優奈が後ろからついてきていた。


「うおっ!優奈、ビビるわ」

「いひ♪いぇいw」


ピースサインをあたしに向けてくる。

この笑顔が、男達を落としてるんやなあ…

今改めてそう思う。



トイレに入ると他のクラスの女子があたしらのとこに駆け寄ってきた。


「ねぇ!3ーAに東京から転校生きたんやろっ?!」

「あ、そうなんよ~、しかも超イケメンやで~」


長い茶髪をなびかせながら得意げに話す優奈を
あたしは苦笑で見ていた。


「えー羨ましい♪私狙っちゃおうかしら」

「ライバルが増えて楽しくなるわあー♪ね?ほのか~」


突然のあたしへの振り。


「え、まあ木崎くんイケメンやから狙う人たくさんいるやろなっ」

「木崎くんってゆうんやあ///見にいかなっ!」


可愛くジャンプしてはしゃぐ他クラスの女子。


「見て腰抜かさんといてな~、あたしの彼氏候補、ほんまイケメンやからっ//」


優奈…
彼女気取りも程々にな…(笑)


そう言葉にして突っこもうと思ったが、空気的にやめておいたw。


< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop