らぶすとーりー。
トイレを済ませ、あたし達は教室に戻った。


3ーAの前に人だかりが…

まさか…転校生…(笑)


「ほのか!あの人達、奏太狙いやんな!!」


目に炎が見えるで…

「あ、そー、かもなー」

「あたしの奏太やねん、そお~た~」

「ゆうっ!な…」


あはは。

呼びとめたが、優奈は木崎くんのとこに走っていった。



「うわっっえ、なに」


困ってるょ?木崎くん(笑)。

それもそうだ。
優奈はいきなり呼び捨てで、木崎くんに飛びついたんやもん。

「あたし、松波優奈!奏太すきいー」


告白っすか?!優奈先輩っ!
大胆やなああ。

自分の席から2人を見るあたし。


ドアの向こうの人達も見てるね…(笑)



「あの、やめてくれますか?…どいて」

「えーっ待ってよお奏太~」


突き飛ばしたよ、学校一モテる松波優奈を(笑)


あっ…。


席を立った木崎くんとまた目が合ってしまった。

でも今度は木崎くんから逸らした。

顔がぽかぽかするような、しないような変な暑さ。


「ほのーか。奏太むずかしいー」

あたしの机にべったり倒れてきた優奈。


「あははーwすっごい避けられてたもんなあ」

「ほのかあーっっ!!」

「え、え、ぎゃあああーっっ!!」


危ない予感がして、あたしは逃げ出した。

すると後ろから走ってきた。


ぎゃああ
追いかけてくるーーーっっ!

獣の面して優奈が追ってくるーっっ


逃げるでーっっ

どこ行こう。
あっ!あそこやっ!



「ほのか待てーいっ!!!」

「ぎゃああああっ!!!」



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