らぶすとーりー。
「えーっと…木崎くん?」

「…」

「あ、無視?寝た?」

「…」


俺の横に立ち、話しかけてくる藍沢。


静かに寝かせてくれよ…。
眠いんだから。


「…無視かー。木崎くん!授業には遅れんといてなっ!!」


「…」


そう言うと藍沢はドアを開け、この場から去った。


やっと静かになり睡眠をしていると、下の方から声が聞こえてきた。


今度はなんだよ…。


『藍沢!!』


あいつの名前か?
…はぁ~~あ。


聞き覚えのある名前に、俺はあくび1つして体を起こした。


声のする方をみると
あいつ、藍沢と俺は知らない男がいる。


『あのさ、俺…』


変な空気ー。
あ、わかった。あれだ。

告白でもするんだろ。


『俺…藍沢のことが好きやっ///!!』

『あ…うん』


男の顔は、まるでりんごのような赤さになっている。


『…せやから、もしよかったら俺と、つ、付き合ってくれへん///??』



やっぱり告白。

みんな恋愛好きだなー。
よく飽きねーよな。

恋愛。
俺が1番興味ない分野だ。

したいとも思わなければ、
する気もない。



『…ごめん。あたし、もう恋愛はする気ないんや…。ごめんな』


お、こんな奴もいたのか。

でもあいつは…
恋愛でなんかあったせいだな…
"もう"
この言葉が証拠だ。


だから恋愛は嫌なんだよ。
したとしても、どうせあーなる。

あいつみたいに、恋愛したくなくなる。

なら最初からしなきゃいい。



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