らぶすとーりー。
「木崎奏太です。よろしく」


きざき、そうた…。
ふーん。爽やかな名前やなあ。

あたしが彼を見ていると、彼、木崎くんと目が合った。


「っ!」


すぐにそらしたあたし。

うわあー目合うてもうたー。
恥ずかし、恥ずかし。



「えーとな、まあ木崎は東京から来たからな、いろいろわからんこととか教えてやってな!」


「「はあーい」」


「じゃ、木崎はあそこの席な!」


うわ、あたしの斜め前やん。


隣になる女子は、顔を真っ赤にして彼を見ていた。


「よろしゅうな!俺、河村敦也っちゅうねん!」


席についた木崎くんに元気よく話しかける河村。

それに対し、軽くお辞儀をするだけの木崎くん。


「どうも」

「シャイなんやなあ!ま、仲良くしよな!」


木崎くんに手を差し出し、握手をしあう2人をみて、あたしも話しかけた。



「木崎くーん、あたし藍沢ほのかっていいます!よろしくねっ」

「…」


何も喋らずお辞儀をして、前を向いてしまった木崎くん。


ほんとシャイやー。



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