恋雪【修正中~50pまで~】

誤解した人





「雫、ちょっといい?」




朝一番、教室に雫がやって来たのを確認し、彼女の席まで歩を進めて言った。




「珍しいね。空から声かけてくれるなんて」



「あ、迷惑だった?」





雫の言葉に今更ながらに気づく。

ホント、どうしたんだろう…今まで自分からこんな行動をする事なんて考えた事なかったのに…


しかも、雫には私の他に大切な仲の良い人はたくさん居る。

私が私用で――話しかけても良かったんだろうか?




「違うよ。嬉しいの」




だけど、雫は優しい言葉と共に私のそんな不安を消し去ってくれる笑顔を私に向けてくれた。



…何だかくすぐったい。私は指で頬をかいた。
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