手をつなごう
「よ〜し!!席替えは、いつもの通りくじ引きだからなぁ!!!」


という先生の提案に…


教室中からエッーという声が響き渡る。



「静かにしろ!じゃぁ…左端から順番に引いていけ!!そして書いてある番号が、お前らの席だからなぁ!!」


先生が話しながら、くじが入った箱を持ち一人一人引かせていった。



私の順番が回ってきた。
おもむろにくじが入った箱に手を入れ引いた。


紙を広げ黒板に書いてある、番号を確認する。


今度は廊下側の席だった。どうも私は端っこばかりが当たるみたい…。



そして、みんなが席を移動し始める。


なんとラッキーな事に私の前は雪乃だった。


「やった〜!!前の席は雪乃じゃん」


「ラッキーだね♪♪私たち」


雪乃と私が喜んでいると…隣に座ったのは賢くんだった。


「佐倉さん、よろしくね♪♪」

と満面の笑みで賢くんが話しかけてくる。
< 11 / 44 >

この作品をシェア

pagetop