手をつなごう
「…よろしくね」



かなり、複雑な気分。


私は、この状況が喜べずにいた。



そんな私も数日が経ち、この席順にも慣れていた。


そして、賢くんとも話す機会が増えはじめていた。

ちょっと嬉しく感じている私がいた。


だけど…私が賢くんと話すようになり、雪乃と賢くんが話す事も多くなっていった。




なんだろう…雪乃と賢くんが仲良く話しているのを見てると………


胸がチクチクと痛む。



自分でも、信じられない。あの二人に嫉妬しているかも…なんて。


私の心の中で、何かが揺れ始めていた。




そんな、ある日の事だった。予期せぬ出来事がおきたのは…


違う。本当は、こうなるかもと心の何処かで感じていたのだ。



それは、雪乃からのメールがきっかけだった。


あまり見たくない様な内容のメール。
そのメールとは…
< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop