手をつなごう

壊れる関係

賢くんの事が好きになったから協力してほしい。というメール。


私は、賢くんが気になる事を雪乃に隠して……、最終的には協力をするはめになった。



雪乃の強引なメールに私は負けてしまったのだ。

今は少し後悔している。




−ジリリッ……


いつもの様に目覚ましが鳴り響く。


そして、それを止めて起きる。

何も変わる事のない、普通の朝がやってくる。


ただ、一つ変わったのは…いつも以上に学校に行くのが憂鬱になっただけ。


だんだん、仲良くなっていく雪乃と賢くんを見ているのが辛くて仕方ない…。



ただ私は、臆病者なんだと思い知らされる。


どんなに辛くても私は雪乃も……賢くんも……失いたくない。
失うのが恐い。

今の関係を壊すなんて出来ない。


だから、この気持ちを隠そうと心に誓ったのだ。
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