手をつなごう
そして放課後…

私は賢くんにアドレスを聞くために話しかけた。


「あの…賢くん、ちょっといいかな??」

私が話しかけると賢くんは何??と答えた。


「携帯のアドレスを教えてほしいなぁ〜と思って。ダメかな??」


すると賢くんは、笑顔で良いよと言いながら携帯を私に渡してくれた。


早速、私は赤外線で賢くんとアドレスを交換した。


「ありがとう…」


私がそう言うと、賢くんは…


「佐倉さん…どうしたの??急にアドレスが知りたいなんて…。家の電話番号知ってるのに…」


幼なじみの賢くんには不思議に思えたみたいだった。

今まで、アドレスが知りたいとか言った事ないし…昔から賢くん家の番号は知っていたから。


私はとっさに…


「いいじゃん!!!メールの方が便利だし…」


と苦し紛れの答えしか言えなかった。
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