手をつなごう
そして私の日常はといえば…平凡過ぎて退屈なくらい。


だけど…心の中では賢くんを諦めるのに必死だった。



たまに、廊下を雪乃と仲良く歩く姿を見かけると…


…ズキンッと胸が痛む。私はいつか、この事を笑って話せる日がくるのかなぁ…!!
なんて考えたりもする。


いけない、いけない!!
勉強に集中しなきゃ…それでなくても勉強が苦手な私には入試は、かなり難関なんだから。



そんな、ある日の事…


夜遅くまで勉強をしていた私は寝坊してしまい…
忙しいで学校へと向かって走っていた。



−−−ドンッ!!!


必死に走っていた私は誰かにぶつかった。


「…すっすみません。」


慌てて謝りながら顔をあげると…


……賢くん!!


そう私がぶつかった相手とは賢くんだった。

「大丈夫?こっちこそゴメン。佐倉さんケガしてない??」


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