手をつなごう

淡い思い出

久しぶりに聞く賢くんの声にドキッとしてしまう。

今でも忘れられないから?賢くんの顔を見るのが恥ずかしくて何だか嬉しかった…


「私なら大丈夫!!ケガとかしてないし…じゃ、じゃぁ。」


っと私は、その場をそそくさと逃げ出した。


驚いた……!!賢くんと話すのって何ヶ月ぶりなんだろう???


まだ胸がドキドキしてる…


家から走ってきたからか、それとも賢くんと久しぶりに顔を合わせて話したからか…。


このドキドキはどっちなんだろう?



「おはよう未唖。どうした?顔真っ赤だよ??」


なんとか遅刻せずに済んだ私に麻梨ちゃんが声をかけて来た。


「麻梨ちゃん、おはよう。そんなに顔…赤い??」

「…そうだね。かなり赤い!さては…良い事でもあった??あっ!!イケメンにでも声かけられた??」


「…そんな事ないよ。私がイケメンに声かけられる訳ないじゃん」

っと、普通の会話で盛り上がっていた。
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