手をつなごう
彼女は見ためとは、違いサバサバしていて話し易い女の子だった。


「…なんか入学式って緊張するよね!!私さぁ、地元がこっちじゃないから…知らない子ばっかりで不安だったんだ。」


「そうなんだ。それは不安だよねぇ〜!!これから仲良くしてね!!」


二人で最終チェックをする為にトイレにこもり、化粧直しをしながら喋っていた。


真剣に鏡を見ながらマスカラを何度もつけてる華織が…

「ねぇ未唖は彼氏いるの??」

っと急に聞かれた。
私は思っいきり首を横にふった。


「そっかぁ〜未唖可愛いから彼氏いるのかと思ったよ。じゃあ、好きな人は??」


好きな人…と言われ、頭に浮かんだのは賢くんだった。

まだ、忘れられないのかな??


そんな事を考えてると、華織がふと、携帯を見た。


「ヤバッ!!!
未唖…時間だよ。時間、もぅ初日から遅れたらマズイよ〜〜」
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