手をつなごう
「たしか…花木って奴。最近見かけないなぁ〜!!そういえば入院したらしいよ。大学入って、そうそう入院なんて悲惨だよなぁ…。」




入院ってなに??えっ?病気なの??


私の身体に電気が走った。もう周りが見えないくらい…賢くんの事で頭でいっぱいだった。



私は、もう自分の事しか考えられず合コンを抜け出した。


家までの道のりさえ、賢くんの事ばかり考えていた。


どうして入院したのか、なにがあったのか…!!


本当に、それしか考えられずにいた。



家に帰るなり、すぐに実家に電話して賢くんの事を聞いた。


私の親と賢くんの親は昔から、仲が良くて何でも話す仲なのだ。



そんな私の期待とは裏腹に賢くんの入院の事は知らなかった。


けど、明日にでも聞いてくれるらしい…。



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