手をつなごう
そんな事ばかり、考えてるうちに数日が過ぎてしまい………。


私は勇気を振り絞り、賢くんが入院している病院までやって来た。




…えっと、賢くんがいる病室は、確か201号室だったよね。


私は、201号室の前で足が止まった。


確かに″花木賢明″とドアの横にあるプレートに名前が書いてあった。




ただのお見舞いだもん…
雪乃が居たとしても、いいじゃない!!!


私は、病室の前をウロウロしては立ち止まりながら、なぜか緊張していた。



「あの…お見舞いにいらっしゃったんですか??」

っと急に声をかけられ、ビックリしながら振り返ると、看護士さんが立っていた。


私は、急に声をかけられた事に焦りながら…

「…はい。友人の……」


と答えている間に、看護士さんは″そうですか″何て言いながら、病室のドアを開けた。
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