手をつなごう
「…イタッ。」


私は慌てて前をみると、先生が恐い顔で立っていた。


「佐倉、お前って奴は…今日は居残りだ!!!」



そんなぁ〜ちょっとウトウトしてただけなのに…居残りだなんて、ついてない。



「佐倉。返事は!ちゃんと居残りして勉強しろよ。」


「…はい」



本当ついてない!!!




そして放課後になり、薄情な雪乃は先に帰って行った。


私は一人で教室に残り、先生に渡されたプリントを必死にしていた。


すると……



「佐倉さん。そこ間違ってるよ…」


声のする方を見ると、そこに居たのは賢くんだった。



「…えっ!?賢くん、どうしたの??帰ったんじゃなかったの??」


「忘れ物したから、取りに戻っただけだよ…だけど!佐倉さん昔から勉強が苦手だよね」
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