手をつなごう
だけど…もう私は自分の気持ちに嘘はつけず、ごまかすなんて出来なかった。


私は賢くんが好き…昔、言えなかった気持ちが一気に走り出し止められなかった。



私は、この人の側にいたい…


ずっと、ずっと側に居て支えになりたい…


昔、言えなかった分の好きを…消える事のない好きと言う気持ちを貴方に囁き続けたい。


どうしたら彼に分かってもらえるかなんて…考えてる余裕はない。


必死に気持ちをぶつけるだけだった。



あの臆病な私は、ここにはいない!!


ただ貴方に分かってほしい。立ち直ってほしい…


そんな、気持ちでいっぱいだった。




賢くんは、食事をろくに取らず布団に入っては、ふさぎ込む毎日だった。


「…賢くん。もうちょっと食べようよ。おばさんも、すごく心配してるんだよ」
< 41 / 44 >

この作品をシェア

pagetop