手をつなごう

席替え

−フゥゥ……


私はお風呂に入りながらため息をついた。


あれから頑張ってプリントを終わらせ
なんとか暗くなる前には帰れたのだ。


ほとんど賢くんに教えてもらったけど…



そして、なぜ私がため息をついているかと言うと…

変な質問をしてから賢くんを意識してしまい帰り道が少し気まずかったからだ。



別に賢くんが好きという訳でもないが、あの慌てっぷりや…好きな子がいないと言っていた賢くんの顔が忘れられないだけ……



「だいたい高二にもなって好きな子がいない!なんて…………」


と一人でブツブツ呟いていた。


今まで特に気にした事なんてないのに…

何でこんなに気になっているんだろう…


まさか好きになっちゃったとか…???

いや、そんな事ある訳ないよ!!


私の頭の中で、いろんな事がグルグル回っていてパンク寸前だった。
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