手をつなごう
寝ぼけながら鳴り響く目覚ましを止め、ムクツと起きてベッドから出る。


窓に近寄った私は、カーテンを開けた。


目を細める私、外は朝の光りで眩しかった…


私は背伸びをして、下へと階段を降りた。



「未唖、なんて格好してるの?頭はボサボサで…早く支度しなさいよ」


私の朝はお母さんの口癖から始まる。


慌ただしく身支度をすませ学校へと向かう。



「おはよう!未唖♪♪」


と雪乃が元気よく駆け寄ってきた。


「…おはよう。朝から元気だね!!」


と私が少しテンションが下がり気味で答えると。


「どうしたの??」


雪乃が心配そうに見つめる。
私は何でもないよ!とばかりにテンションを上げようと必死だった。
< 9 / 44 >

この作品をシェア

pagetop