おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「あ……」


「どうぞ。私は駅で降りるから気にしないで?」


 俺が言うより早く、金沢がそう言った。


「うん、そういう事だから、後ろに乗ってくれる?」


 俺がそう言うと、有希は金沢から俺に視線を移し、ニコッと笑った。そして、


「はーい、おじゃましまーす」


 と言いながら後ろのドアから車に乗り込んで来た。



「こちらは会社の同僚の金沢愛美さん」


 有希が後部座席に乗り込み、ドアをバタンと閉めると、俺は有希に向かって金沢を紹介した。


「えっと、この子は……」


 続けて金沢に有希を紹介しようとしたのだが、


「有希ちゃんよね?」


 と金沢はそれをさえぎった。そして、有希が「あ、はい」と答えると、


「はじめまして。よろしくね?」


 とか言いながら、後ろの有希に笑顔を向けた。


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