おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
さすがに有希は女の子だけあり、洋服屋やアクセサリーショップなんかの前では脚を止め、並んだそれらをよく眺めていた。
しかし、「中に入れば?」と俺が言っても「ううん、いい」と有希は言うばかりだった。
「うわあ、可愛い……」
有希は、ファンシーショップっていうのかな? 俺はよく知らないが、雑多なものが所狭しと並んだショップに置いてある、白いウサギの縫いぐるみを見て声を上げた。
真っ白い毛がモコモコのその縫いぐるみは、俺が見ても可愛いとは思ったが、それを見て目を細める有希は、その数倍、いや数十倍可愛いと思った。
俺は値札を素早くチェックし、
「買ってやるよ」
と言った。
しかし、「中に入れば?」と俺が言っても「ううん、いい」と有希は言うばかりだった。
「うわあ、可愛い……」
有希は、ファンシーショップっていうのかな? 俺はよく知らないが、雑多なものが所狭しと並んだショップに置いてある、白いウサギの縫いぐるみを見て声を上げた。
真っ白い毛がモコモコのその縫いぐるみは、俺が見ても可愛いとは思ったが、それを見て目を細める有希は、その数倍、いや数十倍可愛いと思った。
俺は値札を素早くチェックし、
「買ってやるよ」
と言った。