おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
店を出た俺は、ある失敗に気付いた。有希が両手でうさ公を持つので、手を繋げないのだ。うーん、どうすっか。
おお、いい事考えたぞ。
「有希、手を放すと迷子になっちまうからさ……」
俺がそう言うと、有希は“イミフ”らしく、可愛らしく小首を傾けた。
俺は有希が引っ掛けている白いダウンの前を合わせ、ホックをパチパチと嵌めて行った。
行き交う人が変な目で俺を見てたが、誤解すんなよな。俺は女の子の服を脱がしてるんじゃない。着せてるんだ。
そんなしょうもない言い訳を心の中で言っていたが、めちゃくちゃ恥ずかしい気持ちではあった。
そして有希の胸元に、うさ公をそっと差し込んでやった。
「これでどうだ?」
「うん、いい感じ。赤ちゃんを抱っこしてるみたい」
「そ、そんな感じだな?」
有希の口から“赤ちゃん”なんて言葉が飛び出し、俺は顔がカーッと熱くなるのがわかった。
「さあ、行こう?」
「うん」
俺はフリーになった有希の手を取り、有希から顔を逸らして歩き出した。赤い顔を有希に見られないように。
おお、いい事考えたぞ。
「有希、手を放すと迷子になっちまうからさ……」
俺がそう言うと、有希は“イミフ”らしく、可愛らしく小首を傾けた。
俺は有希が引っ掛けている白いダウンの前を合わせ、ホックをパチパチと嵌めて行った。
行き交う人が変な目で俺を見てたが、誤解すんなよな。俺は女の子の服を脱がしてるんじゃない。着せてるんだ。
そんなしょうもない言い訳を心の中で言っていたが、めちゃくちゃ恥ずかしい気持ちではあった。
そして有希の胸元に、うさ公をそっと差し込んでやった。
「これでどうだ?」
「うん、いい感じ。赤ちゃんを抱っこしてるみたい」
「そ、そんな感じだな?」
有希の口から“赤ちゃん”なんて言葉が飛び出し、俺は顔がカーッと熱くなるのがわかった。
「さあ、行こう?」
「うん」
俺はフリーになった有希の手を取り、有希から顔を逸らして歩き出した。赤い顔を有希に見られないように。