おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
そんな疑問やショックを抱えつつも、俺は大人らしく、
「待ち合わせの場所と時間は?」
と有希に聞いた。
「駅に1時……」
有希はボソリとそう答えた。
ダッシュボードの時計に目をやると、既に1時を10分ほど回っていた。今から駅に直行したとしても、着くのは2時か……
「行かないなら、せめて連絡ぐらいはしてやれよ?」
「イヤ」
「なんで?」
「あの人、シツコイんだもん。今日だって私は用事があるって言ったのに、信じてくれなくて、“待ってるから”って、勝手に……」
つまり有希は、俺との先約を優先してくれたわけか。正直嬉しいが、普通、彼氏とのデートより優先するか?
もしかして、彼氏とうまく行ってないのかな。だったら、いいなあ。
なんて考えはよくないだろう、自分!
でも、考えちゃうよなあ……
「待ち合わせの場所と時間は?」
と有希に聞いた。
「駅に1時……」
有希はボソリとそう答えた。
ダッシュボードの時計に目をやると、既に1時を10分ほど回っていた。今から駅に直行したとしても、着くのは2時か……
「行かないなら、せめて連絡ぐらいはしてやれよ?」
「イヤ」
「なんで?」
「あの人、シツコイんだもん。今日だって私は用事があるって言ったのに、信じてくれなくて、“待ってるから”って、勝手に……」
つまり有希は、俺との先約を優先してくれたわけか。正直嬉しいが、普通、彼氏とのデートより優先するか?
もしかして、彼氏とうまく行ってないのかな。だったら、いいなあ。
なんて考えはよくないだろう、自分!
でも、考えちゃうよなあ……