おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
それからは二人ともすっかり無口になってしまった。夜は焼肉を楽しく摘んで……なんてウキウキ気分はすっかりどこかへ行ってしまった。
有希が何を考えてるかはわからないが、俺はずっと迷っていた。つまり、有希と彼氏の事は有希の問題なのだから、俺は知らん顔をすべきか。それとも……
しばらく走り、ある交差点で信号待ちした。ここを左折すると、駅前に出るはずだ。
俺は信号が青に変わると同時にウインカーを出し、ハンドルを左に切った。心の中で舌打ちしながら。
「おじさん……?」
有希はすぐに気付いたらしい。車がどこへ向かうのかを。
「まだいるかもしれないから」
俺はそれだけを有希に言った。有希もその意味がわかったらしく、何も言い返してこなかった。
有希が何を考えてるかはわからないが、俺はずっと迷っていた。つまり、有希と彼氏の事は有希の問題なのだから、俺は知らん顔をすべきか。それとも……
しばらく走り、ある交差点で信号待ちした。ここを左折すると、駅前に出るはずだ。
俺は信号が青に変わると同時にウインカーを出し、ハンドルを左に切った。心の中で舌打ちしながら。
「おじさん……?」
有希はすぐに気付いたらしい。車がどこへ向かうのかを。
「まだいるかもしれないから」
俺はそれだけを有希に言った。有希もその意味がわかったらしく、何も言い返してこなかった。