おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「痛え……」


 床にケツをぶつけてしまった。


「おじさん、大丈夫?」


 有希は腰をかがめ、心配そうな顔で俺の顔を覗き込んで来た。俺はケツの痛みは忘れ、代わりに有希に抱きつきたい衝動と闘う事になった。


「ケツがちょっと痛いけど、大丈夫だよ」


「でも、おじさん、目が赤いよ? あ、お酒臭い!」


 有希は、さも嫌そうな顔をして俺から顔を離してしまった。


「なんで昼間からお酒なんか飲んでるの?」


 俺はなんて答えていいかわからず、


「おまえこそ、なんでここに……?」

 
 と、質問で返した。


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