おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「そうかぁ?」


「うん、すごく羨ましい。私も早く大人になりたいなぁ」


 少女はそう言って悲しそうな顔をした。思わず抱きしめてやりたい衝動を俺は覚えたが、もちろんそれはグッと堪えた。


「君だってすぐ大人になるって。ところで君は何年生? 高校生だよね?」


「何年に見えますか?」


 少女は一転して楽しそうにそう聞いてきた。コロコロ表情が変わる子だなあ。

 少女が何年生かなんて、俺には見当もつかないので、無難なところで、


「2年、かな?」


 と答えると、


「ブーッ! 3年で〜す」


 嬉しそうにそう言った。


「あ、そうなんだ……」


「よく間違えられるんですよねぇ。どうして2年に見えたんですかぁ?」


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