おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「用事? ないけど?」


 有希はそう即答し、俺はホッと胸を撫で下ろした。しかも、


「おじさん、昨日食べ損なった焼肉食べたいんだけど、いいかな?」


 なんて、照れ臭そうに言われて、俺は飛び上がるほど嬉しくなった。


「おお、もちろんいいぞ。食おう!」



 俺は鼻歌なんかを口ずさみながら、ものすごい勢いで風呂掃除をし、浴槽に湯を注ぎ始めた。


 寝室にしている方の部屋に着替えを取りに行きながら、隣の部屋を覗くと、窓は開け放たれ、すっかり綺麗に片付けられていた。


「おお、綺麗になったな?」


 屈んで何かを見てるらしい有希の背中にそう言うと、有希はクルッと俺を振り向いた。


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