おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 風呂でサッパリとし、タオルで頭をゴシゴシ拭きながら部屋に戻ったのだが、有希の姿がない。


 まさか、帰っちまったんじゃ……!?


 トイレの電気は点いてないし、台所にもいない。念のため玄関に行くと、有希のスニーカーはきちんと揃えて置いてある。


 まずはその事にホッとしながら、ではいったいどこにいるんだろう……と思ってすぐに気がついた。有希がどこにいるか。


 やっべえー!


 急いで寝室にしている部屋に飛び込むと、果たして有希はそこにいた。


 何ヶ月も閉め切ったままだったカーテンは開かれ、窓も開けられて明るくなり、つまり見通しが良すぎるほど良くなっている、人に見せる事を前提にしてないダークサイドな俺の部屋。

 こっちは掃除しなくていいからと、有希に言っておくべきだった!


 万年床はきちんと畳まれ、有希は何かを並べてるところだった。

 その何かとは……ゲッ!


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