おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
しょうがねえなあ。教えてやるか。
「干支っていうのは、俺も詳しくは知らねえけど、昔の暦で、確か木星の公転周期の12年が由来してるんじゃなかったかな。
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)の12個あって、“今年は何とか年”とか言うわけだ」
そこまで一気に言うと、少女の目は点になっていた。
「今年が何年(どし)かは知ってるだろ?」
少女は「知らな~い」と首を横に振った。
「辰年だよ」
「立つ年?」
「そう。イントネーションが変だけどな。つまり龍だな。ドラゴン」
少女は呆然としていた。分かってんのかなあ。
「干支っていうのは、俺も詳しくは知らねえけど、昔の暦で、確か木星の公転周期の12年が由来してるんじゃなかったかな。
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)の12個あって、“今年は何とか年”とか言うわけだ」
そこまで一気に言うと、少女の目は点になっていた。
「今年が何年(どし)かは知ってるだろ?」
少女は「知らな~い」と首を横に振った。
「辰年だよ」
「立つ年?」
「そう。イントネーションが変だけどな。つまり龍だな。ドラゴン」
少女は呆然としていた。分かってんのかなあ。