おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 アパートの俺の部屋を見上げると、台所の明かりが着いていた。そうやって俺は毎晩確認するんだ。有希が来てくれてる事を。


 ああ、早く有希に会いたい。そして今日こそ、俺はこの想いを有希に伝えよう。どんな結果になるかは、分からないが……


 よし! と気合を入れて階段を駆け上ろうとした時、


「ちょっとすみません」


 そんな声がして、俺は階段に乗せた足を止めた。

 声がした方を振り向くと、物陰からヌッて感じで奴が現れた。


「河村さんですよね?」


 そいつは見間違うはずもない有希の彼氏、いや、ストーカーの委員長だった。奴の顔はなまっちろくて細長く、眼鏡が街灯を反射してギラギラ光っていた。


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