おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「君が何を言いたいのか分からないが、俺は急いでるんで、これで……」


 そう言って、奴に背中を向けようとしたら、


「早く新井さんを抱きたいんですか?」


 そんなとんでもない事を委員長は言いやがった。あながち的外れではないが。


「何だと?」


「いい大人が女子高生相手に援交なんて、みっともないと思わないんですか?」


 エンコウ? ああ、援助交際、つまり売春か。って、なにぃ!?


「だ、誰が援交だよ? ふざけた事言うな!」


「学校で噂になってるんですよ。新井さんが三十男と援交してるらしいって。そしてボクは新井さんを尾行して、あなたがその相手だという事を突き止めたわけです」


 俺はショッピングモールですれ違った、3人組みの女の子達を思い出した。

 クソッ! そんな風に俺達の事を見てたのか……


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