おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「何だと?」


「河村さん。あんた新井さんが虐められやすいって、知ってますか?」


 委員長はそう言い、ニヤーっと嫌な笑い方をした。思わず蹴っ飛ばしたくなるような顔だ。


「いや、有希からそんな話は聞いてない」


「ま、自分からは言えないでしょうね。あんたに心配掛けるだけだから」


 有希は学校で友達がいないと言っていた。無口で無愛想だからと。ショッピングモールですれ違った子達の態度を見ても、有希が虐められやすい事は、容易に想像できる気がする。


「ましてや援交してるなんて噂が出てちゃ、新井さんを虐めたがってる女子はたくさんいますよ。彼女、可愛いですからね、嫉妬もされてる」


「ゆ、有希は、虐められてるのか?」


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