おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「さあ、どうでしょうかね」


「おい、どっちなんだよ!」


 俺は思わず委員長のガリガリに痩せた肩を掴み、奴の体を揺さぶった。


「放してくれませんか?」


「あ、すまん」


「安心してください。彼女は虐められてませんよ」


 委員長は顔をしかめ、肩を擦りながらそう言った。ちょっと力が入っちまったかな。


「そうか……」


 俺がホッとしていると、


「今のところは、ですけどね」


 と委員長は言った。


「ボクが委員長として目を光らせ、リーダー格の女子達に脅しを掛けてるから、今のところ誰も新井さんに手は出してませんよ。でもなぁ……」


 そう言って委員長は目、ならぬ眼鏡をギラリと光らせた。


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