おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「胃が痛いのは治ったか?」


「うん、すっかり」


「じゃあ、送ってくから」


 俺がそう言うと、少女は「うん……」と言っただけで動く気配がなかった。まだ帰りたくないって感じだ。


「あのさ、今の状況って、君にとっては凄く危険だって、解ってる?」


 あまりに無防備な少女に、教育的指導のつもりで俺はそう言った。しかし、


「どういう事?」


 少女はキョトンとしていた。まるで危機感がないらしい。


「だからさ、こんな夜遅くに……、いや夜じゃなくても、男と部屋に二人っきりでいたら、いつ男に襲われるか分からないだろ?」


「おじさんが私を襲う、って事?」


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