おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「ちょ、苦しいよー」


「あ、ごめん」


 俺は慌てて有希を放した。別れ話をするのに、逆な事して何やってんだよ、俺は!


「なんか、今日のおじさん変だよ。よほど疲れてるんだね?」


「あ……そうかも」


「早く帰って寝て? じゃあね。また明日」


 そう言って、俺に背中を向けようとした有希の肩を俺は掴んだ。


「待ってくれ。大事な話があるんだ」


「え?」


「お、俺は……金沢と……結婚する」


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