おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
年相応な相手
有希の家は何の事はない、俺のアパートから歩いてほんの十数分の所に建つ、10階建てぐらいのマンションだった。“かなり遠い”と言ったのは嘘だったようだが、それを咎める気にはならなかった。
二人は車を降り、マンションのエントランスの前で立ち止まった。
「お父さんやお母さんに怒られないか?」
もうすぐ日付が変わるような時刻だからそう言ったのだが、
「それは大丈夫」
有希はケロッとした顔でそう言った。
「おじさん、今日はありがとう」
「おじさんって言うな!」
「あ、ごめんなさい。えっと、河村さん?」
二人は車を降り、マンションのエントランスの前で立ち止まった。
「お父さんやお母さんに怒られないか?」
もうすぐ日付が変わるような時刻だからそう言ったのだが、
「それは大丈夫」
有希はケロッとした顔でそう言った。
「おじさん、今日はありがとう」
「おじさんって言うな!」
「あ、ごめんなさい。えっと、河村さん?」