おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「これ、開けてもいい?」


「あ、いいよ」


 有希は丁寧に赤い包装紙を開いて行った。俺だったらビリビリと破くところだけど。


「あ、GODIVAだ!」


 中の化粧箱を見て、有希は大きな声を出した。

 ゴディバ?


 そして蓋をパカッと開けると、「すっごーい」と感嘆の声を漏らした。


「何がすごいんだ?」


「何がって、GODIVAでこの大きさだよ? 軽く5千円はするよ?」


「そんなにするのか? たかがチョコが?」


「するする。なんたって高級チョコなんだから……。美味しそう……」


 有希は、いろんな形の粒チョコがズラリと並ぶのを見て、目をキラキラさせていた。


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