おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「食べれば?」


 と俺が言うと、


「いいの?」


 と、有希は目を丸くした。


「もちろん、いいよ」


「わあ、どれにしようかなあ。どれも美味しそう……」


 有希は人差し指を唇に当て、どれにしようか迷っていたので、


「好きなだけ食えばいいじゃん。なんだったら全部持って帰っていいぞ?」


 と俺は言った。こんなにチョコばかりたくさんあってもしょうがないし、ゴディバだか何だか知らないが、たぶんチョコの美味い・美味くないが俺には判らないから。


「えっ? おじさん、チョコ嫌いなの?」


「そうじゃねえけど……」


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