おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 少女は俺の腕に自分の腕を絡め、「今日も寒かったね?」とか言いながら歩き出した。俺も、「そうだな。早く帰ろうな?」などと言い、少女に合わせて歩き出した。


 3人の男達がどう出るか気になったが、視界の隅に映った奴らは、呆気に取られながら俺達を見ているようだった。


 路地の角を曲がった所で俺が足を止めると、少女は「ん?」って感じで俺を見上げた。


「もう大丈夫じゃないかな?」


 芝居をやめても、という意味で俺は言ったのだが、少女は俺の腕を持ったまま、「そうだね」と言った。


「俺、帰るんで……」


 そう言いながら、俺の腕を持ったままの少女の手に目をやると、少女は漸く手を放し、目を細めて「うふふ」と笑った。


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