おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
「そうだよ。前は自炊してたけど、面倒臭くて……」


 と答えた。すると有希は「ふーん、そうなんだあ」と、少し考える仕種をしたかと思うと、


「時々でよければ、ご飯作ってあげようか?」


 と言った。ニッコリ微笑みながら、ちょっと首を傾げて。
 そんな有希があまりに愛らしくて、俺はポーっとしてしまった。


「ねえ、どう?」


「え? ああ、飯をか? そんなわけには行かないだろ?」


「どうして?」


「どうしてって、人様の大事な娘にそんな事させたら、俺が親に怒られちまうだろ?」


 と、俺は常識的な事を言ったのだが……


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