おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
 弁当を食いながら発泡酒を飲む俺を見て、有希は


「今日は車で送ってくれないの?」


 と言った。


「ん? だって、おまえんち近いから、歩きで送ってく」


「なんだあ。だったら送ってくれなくていいよ?」


「いや、夜道は危ないから送ってくよ」


「ん……」


 有希は何やら不服そうだ。


「車に乗りたかったのか?」


「うん……」


 有希の拗ねた顔も可愛いが、やはりここは喜ばせたいと思ったから、


「じゃあさ、今度の休みにドライブでも行くか?」


 と言うと、有希は途端に笑顔になり、


「うん、行く行く! 今度の休みって、土曜日!?」


 と、はしゃいだ声で言った。


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