おじさんって言うな! 〜現役JKに恋した三十男の物語〜
そんな煩悩を振り払うように、
「よし! 新しいのを買おう」
と俺は言った。
「何を買うの?」
「全部さ。鍋、フライパン、包丁、まな板、茶碗、皿、箸、スプーン、調味料、洗剤、スポンジ……その他諸々だよ」
頭に浮かんだ“買うものリスト”を並べて言ったら、有希は唖然とした顔をした。
「お金あるの?」
「それくらいはあるさ」
買うものの数はかなり多くなりそうだが、高級品を揃える気はなく、大して金は掛からないと思う。いざとなれば貯金を少し取り崩すまでだ。
「ふーん、おじさんって貧乏なのかと思ってた」
「おいおい、それはないだろ? 俺だってちゃんと働いて給料もらってんだから、金持ちではないけど、貧乏って事もないぞ」
軽い調子で言い返したものの、有希からそう思われていたと知り、内心は結構ショックだった。
「よし! 新しいのを買おう」
と俺は言った。
「何を買うの?」
「全部さ。鍋、フライパン、包丁、まな板、茶碗、皿、箸、スプーン、調味料、洗剤、スポンジ……その他諸々だよ」
頭に浮かんだ“買うものリスト”を並べて言ったら、有希は唖然とした顔をした。
「お金あるの?」
「それくらいはあるさ」
買うものの数はかなり多くなりそうだが、高級品を揃える気はなく、大して金は掛からないと思う。いざとなれば貯金を少し取り崩すまでだ。
「ふーん、おじさんって貧乏なのかと思ってた」
「おいおい、それはないだろ? 俺だってちゃんと働いて給料もらってんだから、金持ちではないけど、貧乏って事もないぞ」
軽い調子で言い返したものの、有希からそう思われていたと知り、内心は結構ショックだった。