イジワル先輩の甘い恋の魔法
私の上に馬乗りになる黒崎先輩。
少し前に垂れた前髪から覗く切れ長の目が私を捕らえる。
「黒崎、先輩?」
「先輩じゃねぇだろ?」
「あっ……」
黒崎先輩は私の顔を見てニヤリと笑った。
そして、私をギュッと抱きしめると首筋にキスしてきた。
「ちょ、やめ……」
身体に力が入らない。
身体中が熱くなっていく。
「拓真、くん……」
私が名前で呼ぶと、黒崎先輩は首筋から唇を離した。
「もう遅い」
黒崎先輩はそう言って、再びニヤリと笑うと今度は私の唇にキスをしてきた。