イジワル先輩の甘い恋の魔法
「ロッカーを案内するから荷物を持って来て?」
「はい」
一旦、椅子に置いた荷物を持って、宮崎さんについて事務室を出た。
事務室の隣にロッカールームはあった。
「派遣さんのロッカーはここね。ロッカーの鍵は自分で管理して?隣が給湯室ね」
ロッカールームと同じ部屋にある給湯室に入った。
小さな流しと、食器棚、冷蔵庫やポットがある。
「冷蔵庫は自由に使っていいから。マグカップとかあったらここに置いてね」
「はい」
私はカバンから持って来ていたマグカップを出すと、それを食器棚に置いた。
「お茶やコーヒーは自由に飲んでね」
「はい」
「なんか質問ある?」
「いえ、特に……」
「じゃあ、次は教職員用の玄関を案内するわね」
「はい」
ロッカールームを出た私と宮崎さんは、階段を降りて1階に行った。